観察研究という立場
前回の書評で、観察研究について触れました。
臨床試験とは少し性質の異なる研究方法です。
そこで今回は、ホメオパシーと観察研究の関係を整理してみます。
観察研究とは何か
観察研究は、自然な環境の中で起きている変化を記録し、そこから傾向を読み取る方法です。
条件を厳密にそろえて因果関係を証明するというよりも、実際の現場での変化を積み重ねていきます。
ホメオパシーは、一人ひとりに合わせてレメディーを選びます。同じ症状であっても、選択は異なります。その性質上、画一的な比較は簡単ではありません。
観察研究が多い背景には、こうした特性があります。
なぜ批判されるのか
現代医学では、ランダム化比較試験(RCT)が重視されています。その基準から見ると、観察研究は「弱い」と評価されることがあります。
しかし、それは研究方法の優劣というより、目的の違いと言えるかもしれません。
何を明らかにしたいのかによって、適した方法は変わります。
観察研究の意味
観察研究は、「証明」よりも「傾向を示す」ことに重きを置きます。
ホメオパシーの臨床では、長期的な経過や全体的な変化を見ていきます。その記録の積み重ねは、小さく見えても無意味ではありません。
すぐに結論を出すのではなく、現象を丁寧に見る。
その姿勢が、観察研究の土台にあります。
これからどう向き合うか
ホメオパシーの研究が観察研究中心であることは事実です。
それを弱点ととらえるか、特性ととらえるか。
私は、まず特性として理解したいと考えています。
研究方法は一つではありません。
立場を知ったうえで選ぶことが大切だと思います。
ファミリーホメオパシー講座のご案内
講座では、レメディーの知識だけでなく、こうした研究背景や考え方の土台にも触れています。
妊娠出産や幼少期のテーマを含め、体系的に学ぶ内容です。
2026年3月開始コースについては、下記をご覧ください。
https://iidabashi.net/family-homeopath-course-2026-mar/

ホメオパス 横山みのり

